2020年度診療報酬改定は財務省の狙い通りの決着と言えそうだ。財政制度等審議会建議は、▽2年間で2%以上のマイナス改定▽病院・診療所間の改定率の大枠を示すべき▽医師の働き方改革で安易に患者負担・保険者負担を生じさせることは避けるべき-などとしていた。2年間で2%以上のマイナスは別として、この3本柱のうち残りの2本は実質的に立てることができた。【ライター 設楽幸雄】
20年度政府予算案について財務省が公表している資料の中から、社会保障関係予算に掲載されている20年度診療報酬・薬価等改定の内容を見ると、「病院・診療所間の改定率の大枠を示す」と「医師の働き方改革で安易に患者負担・保険者負担を生じさせるべきでない」の2本の柱を立てることに成功したとの思いを読み取ることができる。
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