全国141病院を運営する独立行政法人国立病院機構は、2018年度事業報告をまとめた。経常収支は84億円の黒字、経常収支率は100.8%となり、16-17年度の2年連続赤字から脱した。経常収支率100%以上は、厚生労働省が中期計画の目標として指示しているもので、14年度からの第3期中期計画の5年間で3回達成した。診療事業は、182億6400万円の黒字で前年度比71.0%増となった。【ライター 設楽幸雄】
国立病院機構の運営については、厚労省が5年ごとの中期目標を策定し、同機構はその目標を踏まえた中期計画を策定している。厚労省の中期目標は、経常収支率について100%以上とすることを、一貫して求めている。
ただし、19年度からの第4期中期目標では、病院経営が国全体として厳しい中で、国立病院機構として「結核などの不採算医療の提供や働き方改革に対応しながら、経常収支率100%以上を達成することは難易度が高い」とし、基本的に難易度の高い目標との位置付けだ。
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