厚生労働省は12日に開催した中央社会保険医療協議会総会に、オンライン服薬指導を含むオンライン診療について、次回診療報酬改定に向けた論点を提示した。普及状況の検証結果を踏まえて検討▽個別領域の利活用は学会からの提案などエビデンスを踏まえて検討▽オンライン診療の利活用について、離島・へき地などとそれ以外とを分けて整理―の3項目。診療側、支払側とも了承したが、支払側がより積極的な活用を図るべきとしたのに対し、診療側は慎重に進めるべきと主張した。【ライター 設楽幸雄】
次期改定に向けたテーマとして厚労省が提示したのは「医療におけるICTの利活用について」で、この中でオンライン診療を取り上げた。また、ICTの利活用そのものと言える「情報共有・連携」にも触れた。
オンライン診療については、2018年度改定時の中医協附帯意見で「ICTを活用した効果的・効率的な外来・在宅医療の提供や、遠隔でのモニタリング等に係る評価の在り方について引き続き検討すること」とされていること、また、いずれも閣議決定されている未来投資戦略2018と規制改革実施計画で「患者目線に立ったオンライン診療のさらなる拡充」が求められていることが背景にある。
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