当直の免除や短時間勤務制度などで生じる職員間の“不公平感”はどのように解消するのか-。NPO法人イージェイネット(本部・大阪市)の瀧野敏子代表理事は、支えられる側の職員の貢献を求めつつ、支える側への適切な処遇システムをつくることが必要と言い、単に「お互いさまだから理解して」では組織は成り立たないと指摘する。また、2025年に向けて、医療職の介護離職をどう防ぐかも、大きな課題と訴える。【大戸豊】
■勤務医支援は10年で大きく進むも、二極化の状況
イージェイネットでは、06年から「働きやすい病院認証」事業をスタートし、病院の取り組みを支援してきたほか、女性医師のキャリア支援や職員のワーク・ライフ・バランス実現をサポートしてきた。
瀧野氏は、院長としてクリニックを経営する傍ら、多くの医療機関にアドバイスしてきたが、ここ10年で勤務医を支援する環境は急速に進んだと感じている。
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