治療室に専任配置した薬剤師の業務の評価として、2016年度診療報酬改定で新設された「病棟薬剤業務実施加算2」を、加算を算定できる治療室がある病院の3分の1近くで届け出ていることが分かった。都道府県別に見ると、4県では届け出がなかった。【佐藤貴彦】

　治療室などへの薬剤師の配置は従来、特定入院料で包括評価する対象と位置付けられていた。16年度改定でこのルールが見直され、治療室でのチーム医療を推進するといった目的で同加算2が新設された。要件を満たせば、救命救急入院料など6つの特定入院料のいずれかに一日80点加算できる。

　同加算2の施設基準は、病院内に複数人の薬剤師を常勤配置することなどが要件の同加算1を届け出ることや、同加算2を算定する治療室に薬剤師を専任配置することなど。同加算2を算定する治療室では、専任薬剤師が延べ週20時間以上、他職種の負担を軽減させ、薬物療法の有効性・安全性を向上させるための業務に従事する必要がある ＝表、クリックで拡大＝ 。

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