この秋から本格化する介護保険制度改正の議論の中でも、最も医療と深くかかわる内容といえるのが、廃止期限が迫る療養病床の「受け皿」に関する議論だ。社会保障審議会に設けられた特別部会では、既に「受け皿」となる新類型に関する議論が始まっている。今後、注目されるのは、新類型の施設基準や人員配置基準が、現行の療養病床の基準からどこまで変更されるかだ。【ただ正芳】
「介護療養型医療施設」(介護療養病床)が2017年度末に廃止期限を迎える上、同じタイミングで「療養病棟入院基本料2」を算定する医療療養病床では、その看護配置が認められなくなる。これに対し、既に厚労省は検討会を開催し、介護療養病床や「療養病棟入院基本料2」を算定する医療療養病床の転換先となり得る新類型案を固め、特別部会にも提示している。
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