厚生労働省は15日、昨年6月審査分のレセプトの調査結果を発表した。医科の入院一日当たりの点数(入院時食事療養などは除外)は3190.56点で、前年同月と比べ7.29点(0.2%)増加した。ただ、「一般病院」のレセプトに限ると4436.02点で13.60点(0.3%)減っていた。病院種類別のレセプトや、DPC制度の包括払いを含むレセプトの一日当たり点数の経年変化を調べた。【佐藤貴彦】
昨年の調査では、同年6月審査分の医科レセプト8174万1701件などを集計した。比較する2014年の調査は、同年6月審査分の医科レセプト8123万6968件などを集計している。通常、審査支払機関が6月に審査するのは、5月に行われた診療に関するレセプトだ。
14年度診療報酬改定では、一般病棟7対1入院基本料などの施設基準が厳しく見直された。しかし、一部は昨年3月末まで経過措置が設けられたため、経過期間が切れた後の医療現場の実情は、14年ではなく昨年の調査結果に反映されていると考えられる。
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