日本病院団体協議会の仲井培雄議長(地域包括ケア病棟協会会長)は24日に開かれた記者会見で、医師の働き方改革に伴う体制の変更により、集中治療室(ICU)や新生児集中治療室(NICU)の施設基準を下位ランクに落とさざるを得ない大学病院が相次いでいると明かした。15日に開かれた診療報酬に関する事項を検討する「実務者会議」の中で報告された。【渕本稔】
医師の働き方改革の一貫で、休日労働を含む勤務医の時間外労働には原則として年960時間の上限が4月から設けられているが、宿日直許可を取得した場合、宿日直の時間は労働時間にカウントされない。
診療体制を維持するために宿日直許可を取得するICUやNICUもあるが、6月からの診療報酬改定では、上位の施設基準では宿日直を行わない医師の専任配置が求められることとなり、宿日直許可を行う医師を配置するには下位ランクに引き下げざるを得なくなった。
仲井議長は会見で、
(残り314字 / 全710字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】