大阪急性期・総合医療センター（865床）が身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウェア」の攻撃を受けたのは2022年10月31日のことだった。それによって、電子カルテを含む「総合情報システム」に障害が発生して使えなくなり、緊急以外の手術や外来診療を停止するなど、通常の診療を行えない状況に陥った。【兼松昭夫】


　この攻撃は、外部の給食センターを経由した「サプライチェーン攻撃」だったとみられている。 　同センターでは、障害発生からほぼ6週間後に電子カルテなどの基幹システムを再稼働させるなど段階的に復旧を進めた。完全復旧したの...