国立がん研究センターは14 日、がん診療連携拠点病院など全国の計786病院が2021年にがんと診断し、院内がん登録を行った症例数が、新型コロナウイルスの感染拡大前と同程度の水準だったとする集計結果を公表した。ただ、がん検診や健康診断などで見つかった症例の登録数はコロナ前(18-19年)の水準まで回復しておらず、国立がん研究センターでは、22年以降の状況も引き続き分析する必要があるとしている。【兼松昭夫】
集計は、21年に院内がん登録を行った全国の計870病院が対象。新型コロナの感染拡大によるがん医療への影響を明らかにするため、国立がん研究センターでは、過去4年間のデータがあるそのうち786病院を対象に院内がん登録数の推移を分析した。
その結果、新型コロナの感染が各地で拡大し、緊急事態宣言が初めて出された20年の院内がん登録の件数は、感染がまだ拡大していない18-19年の96.1%、21年は101.1%だった。
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