国民健康保険中央会がまとめた審査支払業務統計2020年7月審査分(6月診療分)によると、国民健康保険・退職者医療・後期高齢者医療の総件数は8,230万件で前年同月比5.1%減、医療費は2兆2,306億円で同1.5%減となった。減少幅は5月診療分に比べて件数も医療費も10ポイント縮小した。平日数が前年同月に比べて2日多かったためだが、それでもマイナスなのは、やはりコロナの影響の大きさを示している。【ライター 設楽幸雄】
20年6月の平日数は22日で、19年6月より2日多かった。平日1日当たりの患者数、医療費が同じと仮定して単純計算すると、10%ずつ増加するはずだ。
しかし、実際には、件数が5.1%減、医療費は1.5%減となった。コロナの影響は、件数で15.1%、医療費では11.5%のマイナスに働いているとみることもできる。
6月はコロナの第1波が収束状態に入った月だったが、少なくとも国保医療費からはその状況を見ることができない。
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