厚生労働省がまとめた「最近の医療費の動向」の2018年9月号によると、18年度4-9月の医療費総額の伸びは0.3%に落ち込んだ。9月が前年に比べて平日数で2日少なく▲3.0%となったためだ。その中で、1施設当たり医療費では、医科病院が3.0%と高い伸びとなっている。診療報酬改定のなかった17年度を上回る。一方、医科診療所は▲0.8%で、16年度の▲1.1%に近いマイナスとなっている。薬局も▲5.0%で16年度の▲6.0%に次ぐ。【ライター 設楽幸雄】
医療費総額の伸びは9月の平日数が2日少なかったことで0.3%と落ち込んだが、一時的なものだ。基調は1%弱で推移しており、10月以降回復するとみられる。
医療機関種類別の4-9月の伸びは、医科病院が2.1%増で高い伸びを続けている。特に大学病院が3.4%と高く、公的病院も2.2%と病院の平均を上回る。
その中で、特に1施設当たり医療費の伸びが、個人病院以外の大学病院、公的病院、法人病院で、最近5年間では最も高かった15年度に次いで高い伸びとなっている。病院平均が、診療報酬改定年でありながら3.0%で、改定がなかった17年度の2.8%を上回っている。
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