厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会は25日、薬剤師や薬局の在り方などに関する議論をまとめた。服用期間を通じた服薬状況の把握や指導を薬剤師に義務付けることや、がん薬物療法への対応など特定の機能を持つ薬局を関係法令で明確化する必要性を指摘している。医薬品医療機器等法（薬機法）の改正を見据えたもので、厚生労働省はこの取りまとめを基に、2019年の通常国会に提出される見通しの薬機法などの改正案の作成作業を進める。【松村秀士】


　部会では、これまで10回にわたって重ねた議論の内容のうち、特に薬機法改正など制度の見直しに必要な事項をまとめた。 　それによると、薬剤師は調剤時に情報提供や薬学的知見に基づく患者への指導を薬剤師法で義務付けられている...