厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会の「脳死下での臓器提供事例に係る検証会議」（座長＝柳澤正義・国立成育医療研究センター名誉総長）は2日に会合を開き、改正臓器移植法に基づき行われた臓器提供事例について、脳死判定などが適切に行われたかどうかを検証し、4例を「妥当」と判断した。このほかに1例を取り上げる予定だったが、検証の時間がなかったため、次回以降の会合で検証を行うことにした。【新井哉】


　検証会議は、脳死下の臓器提供事例について、▽救命治療▽法的脳死判定▽臓器あっせん業務―の観点から妥当性を判断する。今回は約3時間で5例の検証を行う予定だった。 　この日の会合で検証した事例（カッコ内は原疾患と脳死判定日）...