薬剤師の転職、もうすぐ「買い手市場」に!
薬剤師・キャリア考(1)
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※地域と働き方、経歴を記入することで、キャリアアドバイザーが年収を客観的に査定 この4月の調剤報酬改定によって、薬局をめぐる経営環境は大きく様変わりしました。そして、この大きな変化が、薬剤師の転職にとっては逆風になりつつあります。 ■転職への逆風その1:「マイナス改定」に伴う店舗閉鎖とM&Aの増加
4月の調剤報酬改定で、薬局経営にとってマイナスになる内容が盛り込まれました。
特に注目すべきは、調剤基本料が引き下げられる「処方箋集中率」の定義が拡大され、引き下げられやすくなった点です。さらに薬局グループに属する店舗の場合、さらに大幅な減収となる仕組みも導入されました。基準調剤加算の算定ルールも変更が加えられ、これもルールの変更により条件を満たせなくなった店舗は減収となります。
【参考記事】
「門内」解禁も薬局の評価は立地から機能へ(2016/05/07)
かかりつけ薬剤師で「薬剤師の選別始まる」(2016/03/04)
この制度変更に対応するため、中には減収になった店舗の閉鎖を検討する企業も出てくるでしょう。また、店舗を他社に売却しようとする企業も出てくるはずです。実際、調剤薬局のM&Aは増加傾向にありますが、4月の調剤報酬改定は、その傾向をますます加速させる可能性があります。 そして、店舗の閉鎖やM&Aの増加は、転職せざるを得ない薬剤師の増加に直結します。転職を目指す薬剤師にとって、薬局の閉鎖やM&Aの活性化は、競争相手を増やす逆風ともいえるのです。 ■転職への逆風その2:かかりつけ薬剤師指導料の規定 今回の改定のもう一つのポイントは、「かかりつけ薬剤師」の評価(かかりつけ薬剤師指導料)が新設されたことです。各薬局では、マイナス改定分を少しでも埋め合わせるため、これを算定しようとするでしょう。 問題は、かかりつけ薬剤師指導料を算定するルールとして、「当該薬局に6カ月以上在籍」という規定があることです。つまり、このルールを実現するため、各薬局は新たな人材確保より、今いる人材の定着に力を注ぐようになる可能性が高いのです。この動きも転職で新たな職場を目指す薬剤師にとっては逆風となります。 これらの逆風によって、薬剤師の転職市場は買い手市場と化す可能性が高いのです。特に、マイナス改定の影響で薬局数そのものが減っていけば、薬剤師余りの状態が生じることも予想できます。そうなると、さらに買い手市場に拍車が掛かります。 ■今がチャンス! 転職をするなら買い手市場になる前に! 今までは、薬剤師の需要が供給を上回る、売り手市場が続いていました。そのような状況では「薬剤師であること」だけで、ある程度の評価を得ることができました。しかし、買い手市場で転職するには、他より優れた薬剤師であることを示す必要があります。 ただし、他の薬剤師より優れた点が一つでもあれば、買い手市場でも十分に「選ばれる薬剤師」になり得ます。そして、「選ばれる薬剤師」を目指す人がスキルアップできる職場に転職するには、まだ市場が買い手主導となっていない今こそがチャンスといえるでしょう。 もし、今でなくても将来的に転職をお考えでしたら、一度キャリアブレイン社のキャリアアドバイザーに相談してみませんか? 転職を考えている方だけではなく、キャリアに漠然とした不安を抱えている方からのご相談もお待ちしております。プロのキャリアアドバイザーと話す中で何らかの回答が見つかるはずです。 お問い合わせは こちら
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