結核の新登録患者が減少傾向となっている一方、病院や社会福祉施設の集団感染が絶えないことから、対策をまとめたガイドブックを作成したり、病院や医療従事者との連携強化に乗り出したりする自治体が増えつつある。罹患率が全国平均を上回っている神戸市は今年4月、院内感染対策などを盛り込んだ結核予防計画を策定。秋田県も高齢者福祉施設や通所介護事業者などを対象とした結核対応ガイドブックを作成し、活用を呼び掛けている。【新井哉】


■国内の罹患率は米国の5.5倍、大都市で高い傾向も 　日本国内の結核患者は減少傾向となっているが、厚労省は「罹患率は欧米諸国と比較すると依然として高くなっている」と指摘している。日本の10万人当たりの結核罹患率は15....