乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者報告数が9週間ぶりに前の週に比べて減少したことが6日、国立感染症研究所のまとめで分かった。ただ、17県で前週を上回っており、全国平均も2003年の調査開始以降の同期比で最多となっている。患者が多い自治体では、手洗いやマスクの着用といった予防策に加え、引き続き発生動向に注意を払うよう呼び掛けている。【新井哉】


　国立感染症研究所がまとめた12月15日から21日までの週の全国の患者報告数（小児科定点医療機関約3000か所）は、前週比8％減の7491人だった。都道府県別では北海道が592人で最も多く、以下は大阪（577人）、東京（428人）...