DPCに参加する急性期病院にとっては、在院日数を一層短縮し、高単価・高回転を維持するための病床管理が必要となる。そこで今回は、一般的な急性期病院で症例数が多く、在院日数をコントロールするには入院から手術、退院調整に至る一連の管理が重要になる「大腿骨近位骨折手術」をピックアップし、分析した。この手術を受ける患者は救急車搬送や緊急入院経路で準緊急手術として扱われるケースが多いため、分析では特に術前日数に着目した。


　分析の対象は、グローバルヘルスコンサルティング（GHC）・ジャパンが保有するDPCデータのうち、次の条件に一致する242病院の1万5615症例。 (1)2012年4－11月退院症例 (2)DPCコード160800xx01xxxx　股関節大腿近位骨折 人工骨頭...