日医会員の喫煙率、男性は6.9%で下げ止まり
加熱式たばこの喫煙割合増加
日本医師会は2日の定例記者会見で、会員を対象にした喫煙状況に関する2024年の調査で、会員4,139人の喫煙率は男性6.9%、女性0.9%だったと発表した。女性の喫煙率は4年前の前回調査から1.2ポイント低下したものの、男性は0.2ポイントのダウンで下げ止まりの状況。【渕本稔】
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調査を委託された日本大学の兼板佳孝副学長(医学部社会医学系公衆衛生学分野教授)が会見で報告した。
調査は日医の禁煙推進活動の一環として会員の喫煙状況などを明らかにするため2000年から開始し、4年に1回実施しているもの。喫煙者は、現在の喫煙状況について「毎日吸っている」か「時々吸う」と回答した人と定義した。
男性の喫煙率は初回調査の27.1%からは20.2ポイント低下しているものの、20年の前回とは横ばいに近かった。
ただ、20-39歳の喫煙率は4.8%で前回を4.2ポイント下回った。これについて兼板氏は、「以前は喫煙をやめるという人が多く見られたが、現在は最初から喫煙習慣を持っていない人が増えている」との見方を示した。
喫煙者が使用しているたばこ製品の種類では、加熱式たばこが45.7%で前回から13.0ポイント上昇。紙巻きたばこは55.2%と過半数を占めたものの、前回からは15.7ポイント低下した。
使用割合が増加する加熱式たばこについて、心配や懸念を尋ねたところ(複数回答)、「長期間の安全性に関するエビデンスがない」(54.0%)、「健康への影響が少ないと誤解される」(44.6%)などの回答が目立った。
また、「加熱式たばこについて正確な情報を患者に説明できるか」という質問には、87.7%が「できない」と回答。呼吸器科医(180人)に絞っても6割が「できない」との回答だった。
こうした結果について松本吉郎会長は、「加熱式たばこは紙巻きたばこと同様に多くの有害物質を含み、健康への影響は同等」だとし、加熱式たばこを含めた喫煙防止の啓発活動を推進する必要があると訴えた。
24年の調査は、無作為に抽出した会員を対象に2-12月に実施。4,139人から回答を得た(有効回答率57.0%)。
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