介護・福祉M&Aは4件、21年第2四半期
ストライク調べ
2021年4-6月の介護・福祉業界におけるM&Aの発表件数は、前年よりも2件増えて4件だったことが、M&A仲介業のストライク(東京都千代田区)の集計結果で分かった。12年から21年までの10年間で見ると、16年、19年と同数になる。同社は、介護業界の人手不足や再編の動きがM&A市場を後押ししたとみている。
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発表月で見ると、4月はケア21(大阪市)がエターナル(東京都練馬区)から訪問介護事業と居宅介護支援事業それぞれ1拠点を取得すると発表した。営業、人材面での業務効率化などを見込む。
5月は、ユニマット リタイアメント・コミュニティ(東京都港区)がなでしこ(大阪市)の全株式取得による完全子会社化を発表した。なでしこは大阪市内で介護付き有料老人ホームなど計8拠点を運営する有限会社。ユニマットはデイサービス、ショートステイなど3月末時点で全国324拠点、655事業所を運営する。
6月には、LeTech(リテック、大阪市)が子会社の西日本ヘルスケアの全株式をニチイ学館(東京都千代田区)に、また揚工舎(東京都板橋区)が介護付き有料老人ホーム運営のまんまる(東京都三鷹市)を完全子会社化すると発表した。
いずれも買収額は非公表。株式上場企業の適時開示情報のうち、グループ内再編を除く経営権の移転を伴うM&Aについて集計した。
21年第2四半期(4-6月)介護・福祉業界M&A発表件数
※ストライク提供
医療介護経営CBnewsマネジメント
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