風疹の流行に伴い、ワクチンの在庫を切らす医療機関が続出している。接種希望者が急増し、需要に供給が追い付かないからだ。予防効果を高めるためには2回接種が望ましいが、未接種者を優先して2回目を後回しにするケースも出てきた。自治体が接種費用を助成して予防に力を入れていても、一部の地域では接種が困難な状況だ。厚生労働省は抗体検査やワクチン接種の有効性に関する周知に懸命だが、流通が滞り続ければ十分な予防効果が見込めなくなる。【新井哉】


■感染症指定医療機関で「接種中止」 　「現在、風疹ワクチンおよび麻疹ワクチンの流通が滞っており、当院では接種できません」。秋田県横手市の市立横手病院（一般病床225床、感染症病床4床）は12日、ホームページに「ワクチン接...