厚生労働省で6日に開かれた行政事業レビューで、診療報酬改定の検討に使われる資料のデータなどを収集している「医療費情報総合管理分析システム」が取り上げられた。健康保険組合事業状況報告などの公表が大幅に遅れていることについて、外部有識者は、電子媒体やオンラインではなく紙媒体でのデータ提出が遅延につながっているとの見解を示し、事業の改善を求めた。厚労省は今後、電子的なデータ提出の義務付けも視野に入れて検討を始める方針だ。【新井哉】


　このシステムは、健康保険や船員保険、国民健康保険などの保険者からデータを収集するもので、▽医療保険に関する基礎資料▽年齢階級別統計（医療費、患者負担、保険料）▽生涯医療費－などの資料作成に役立てている。 　政府の統計...