臨床医学の父、ウイリアム・オスラーに学べ
来月11日のセミナー講師陣がメッセージ
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「Choosing Wiselyと“いい医師”はイコールの関係です。Choosing Wiselyはもともと、プロフェッショナリズムを発揮するために生まれたものです。このキャンペーンが始まったのは、世界的にプロフェッショナリズムが危機にあるという背景もあります。Choosing Wiselyに基づいた医療をやるには、“いい医師”でなくてはいけません。不必要な検査、投薬などをしないので、問診と診察がしっかりできる医師にならなくてはいけないのです」
■「臨床で分からないことを解消するプロセスは魅力あるもの」
東京女子医科大病院(東京都新宿区)の総合診療科で非常勤講師をしている佐藤寿彦さんも、来月11日のセミナー第2部の「明日から役立つ臨床推論」に、徳田さんと共に参加することが決まった。佐藤さんは、臨床現場の医療情報に関するオピニオンリーダー的な存在であるほか、人工知能の研究もしている。
佐藤さんは、臨床推論を通じて、診断のスキルを磨く重要性を指摘した上で、こう話す。
「患者さんと向き合う臨床では、医学が理解できていないことや自分が分からないことに、たくさん遭遇します。それを調べながら解消していくプロセスを繰り返すのは魅力のあることです。臨床推論のケースカンファレンスで、今まで何となく考えていたことの言語化を試みたいと考えています」 また佐藤さんは、若手医師や医学生に対し、今後、勤務場所や専門科を選択する過程では、「持続可能性」の視点を持つのがいいとアドバイスする。
そして、佐藤さんは「持続可能性」の視点の意味について、このように説明する。
「職場はまさしく“生もの”ですので、大好きな先輩が一人いるとか、子育てを許容する雰囲気があるかなどで、大きく環境が変わります。こういうことがやりたいという動機などだけでなく、職場や専門科の特性に自分の根本的な価値観と合わないものが少ないことを確認し、また、きちんと継続できるか確認することが大事になると思うのです」
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