万一の時「病院は医師を守るべき」75%余
医師・キャリア考(6)
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足立区の病院での事例を踏まえ、「勤め先の病院などが医師を守る/守らない」ということについての考えを聞いたところ、「病院などが医師を守るべきだと思う」という回答が68人で回答者の75.6%に達した。一方、「医師自身の責任で対処すべきだと思う」は3人(3.3%)にとどまった。「どちらともいえない」は19人(21.1%)だった=グラフ1=。 ■ 守らなければ医師不足が深刻化するとの声も 「守るべきだと思う」と回答した人に理由を尋ねたところ、「病院が守ってくれないと安心して勤務ができない」(60歳代男性)、「後ろ盾がないと、仕事やってられません」(40歳代男性)「守ってもらえないのであれば医師も病院のために仕事はできない」(50歳代女性)など、医師が安心して医療を提供するために、病院などが守る姿勢を明示すべきと答えた人が多かった。 なかには「守ってくれないと安心して働くことができない。そうして外科医などリスクの高い仕事を選ぶ人が疲弊し減っていくのでしょう」(40歳代女性)など、病院などが医師を守る姿勢を示さなければ、医師不足がより深刻化すると警鐘を鳴らす意見もあった。また、「労務管理上(病院が医師を守るのは)当然の義務だと思う。ただし、明らかに医師の過失や悪意があった場合はこの限りではない」(40歳代男性)といった声も複数寄せられた。 一方、「医師自身の責任で対処すべきだと思う」と答えた人からは、「働きやすい職場づくりにつながると思われるから」(40歳代男性)といった声が上がった。 ■「『守る姿勢』の有無が就職・転職の基準」は少数派 「勤め先の病院などが医師を守る/守らない」といった姿勢が、転職・就職の際の判断基準としたことがあるかとの問いに対しては、「判断基準にしたことがある」と答えた人が21人(23.3%)、「判断基準にしたことがない」人は69人(76.7%)となった=グラフ2=。 ■「情報不足で判断基準にならない」との声も 判断基準にしたことがあると答えた人に、その理由を尋ねたところ「医師を守ろうとしない病院を辞めたことがある」(40歳代女性)など、トラブルに巻き込まれたにもかかわらず、病院側からの支援が十分でなかったことに苦しんだとする声が複数寄せられた。「理由を問うなど愚問。当然のこと」(50歳代男性)との意見もあった。 一方、判断基準にしたことがないと答えた人からは、「意識したこともなかった」(60歳代男性)「あまり考えたことがないから」(50歳代男性)といった回答や「医局人事だから」(30歳代男性)などの回答が目立った。また、「そのような情報は口コミに頼るしかない」(30歳代男性)、「そこまで入職前に見切れないので」(30歳代男性)など、判断基準としたくても確かな情報が不足しているとする回答も多く寄せられた。
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