かかりつけ薬剤師の評価、薬剤師ら7割賛意
薬剤師・キャリア考(4)
今年4月の診療報酬改定で新設された、かかりつけ薬剤師の服薬指導といった業務を評価する「かかりつけ薬剤師指導料」などについて、調剤薬局の薬剤師らの7割が賛成の意思を示していることが、CBnewsのアンケート調査で分かった。また、約6割が将来的にかかりつけ薬剤師に「なりたい」と考えていることも明らかになった。
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CBnewsでは、先月19日から30日にかけて、調剤薬局や病院、ドラッグストアなどの薬剤師や経営者、管理職らを対象に、かかりつけ薬剤師に関するアンケート調査を実施。45人から有効回答を得た。
4月の改定で新設された「かかりつけ薬剤師指導料」「かかりつけ薬剤師包括管理料」についての考えを聞いたところ、「賛成」が11人(24.4%)で「どちらかというと賛成」が22人(48.9%)。一方、「どちらかというと反対」と「反対」は共に6人(13.3%)だった=グラフ1=。
■やりがいや存在価値向上につながるとの声も
賛成している人に理由を尋ねたところ、「薬剤師の存在価値を高めるためには必要」(30歳代男性)、「これまで行ってきたことに対して評価されることは今後のやりがいにつながる」(40歳代女性)、「投薬に責任を持つことが何よりも重要だと思う」(60歳代男性)といった回答があった。
■「門前ではできない」との指摘も
一方、反対の意向を示している人の理由では、「門前ではかかりつけになることはできない」(30歳代男性)、「かかりつけ薬剤師の責任・仕事量と評価が伴っていない」(40歳代男性)、「かかりつけになる条件が厳しい」(50歳代女性)など、かかりつけ薬剤師の評価や要件に納得していないとの声が上がった。
■約58%がかかりつけ薬剤師に「なりたい」
将来的に、かかりつけ薬剤師になりたいかどうかも聞いたところ、26人(57.8%)が「なりたいと思う」、19人(42.2%)が「なりたいと思わない」と回答した=グラフ2=。
■かかりつけ薬剤師は「あるべき姿」との声も
かかりつけ薬剤師になりたいと思っている人の理由では、「患者の求めに応えたい」(30歳代男性)、「本来、薬剤師があるべき姿だと思うから」(40歳代男性)、「より医療に参加したい」(60歳代男性)など、患者や医療へのさらなる貢献を希望する声などが見られた。
一方、かかりつけ薬剤師になりたくないと考えている人からは、「役目に見合う報酬が約束されていない」(40歳代女性)、「薬剤師個人に負担が大きすぎる」(50歳代男性)、「困難」(60歳代男性)といった回答が寄せられた。
※4月の診療報酬改定で「かかりつけ薬剤師指導料」が新設されたことにより、今後はかかりつけ薬剤師を配置する調剤薬局などの増加が見込まれます。そうした職場への転職を目指される方は、ぜひキャリアブレインにお問い合わせください。ご希望に沿った、お仕事を紹介いたします。
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