病院の枠を飛び出した医師、その理由は?
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■「患者さんが納得できる情報提供に努める」
今年3月末まで、関西医科大附属枚方病院の脳神経外科に勤務していた二宮英樹さんは、医療は社会の課題だと考え、病院の枠を飛び出した。今は、医療ベンチャーの株式会社メドレーの社員だ。今はインターネットで病気や医療機関などの情報を調べることができるオンライン病気事典「MEDLEY」のライターを務め、同社が最近、新規サービスとしてリリースした、症状から病気を探すことができる「症状チェッカー」のシステム改善にも取り組んでいる。
二宮さんは日々、ネット上にあふれる病気に関する情報を収集し、人々が何に不安を感じ、どのようなことに疑問に持っているかということに向き合っている。MEDLEYの執筆、更新をする際は、患者が納得できる選択をできることを常に心掛けている。病気事典の編集に携わるときは、患者に寄り添うことが大事だと話す。
「メドレーに入社して、臨床現場ではきちんと患者さんを見つめていなかったのかもしれないと反省することがあります。例えば私たちは、病院に来る前の患者さんの苦しみや葛藤を知りませんし、実際の生活での苦労や不安も知りません。さらには、病院に行くほどでなくても、医療や病気のことで困り事を抱えている一般の方は大勢います。もちろん病院のカンファレンスなどで患者さんの疾患は何か、どんな検査や治療が必要か、などという議論は沢山しましたが、本当に患者さんが医療に求めていることは何なのかという視点は不足していたのかもしれません」―。二宮さんは、このようにこれまでの臨床経験を振り返る。
医師には、病気の原因を突き止めて症状を検査、診断して治療するという医師にしかできない大事な業務がある。現場の医師は多忙を極め、患者が抱える日常生活への疑問や悩み、不安に対応することは困難だ。二宮さんは、ネット上の病気事典が、患者が抱える細かなニーズに一つひとつ応えていくことで、患者だけでなく、こうした忙しい医師のサポートになると考えている。
病気事典の編集会議では、「この内容は果たして患者が求めていることなのか」「それで患者は納得を得られるのか」などを徹底的に議論するようにしている。このような社内の雰囲気の中で仕事をしながら二宮さんは、患者にとっての「納得できる医療」の大切さを改めて感じた。こうしたサービス提供の姿勢を持つメドレーには、医療に関する幅広い患者ニーズに応じ、多様なソリューションを提供できる大きな可能性があると確信している。
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