帯状疱疹ワクチン、65歳を対象に25年4月から定期接種へ
5年の経過措置を設け、70歳なども対象に 厚科審
厚生労働省は18日、65歳を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種を2025年4月から開始する方針を厚生科学審議会の部会に示し、おおむね了承された。高齢者が対象のインフルエンザなどと同様に予防接種法上の「B類疾病」に位置付ける。【渕本稔】
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帯状疱疹は70歳ごろに罹患者数のピークを迎える。このため来年4月時点で65歳を超えている人へは、70歳、75歳、80歳などの時に接種できるよう5年間の経過措置を設ける。また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能の障害がある場合は60歳以上65歳未満の人も対象に加える。
使用するワクチンは「生ワクチン」と、病原ウイルスのたんぱく質を使用して合成する「組み換えワクチン」の2種類。生ワクチンは皮下注射を1回、組み換えワクチンは筋肉注射を2回行う。
この日の会合で、伊藤澄信委員(順天堂大革新的医療技術開発研究センター特任教授)が、50歳から帯状疱疹ワクチンの補助を行っている自治体もあり、定期接種化される前に駆け込みで接種希望者が増える可能性を指摘。ワクチンの供給が不足し、定期接種の開始に影響が生じないかを懸念した。
これに対し厚労省の担当者は、「安定供給に向けて必要な対応を検討したい」と応じた。
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