リンゴ病が6年ぶりに「警報レベル」超え 東京都
感染対策の強化を呼び掛け
東京都は21日、乳幼児を中心にリンゴのように赤い紅斑が両頬に見られる伝染性紅斑(リンゴ病)の患者数が増加し、6年ぶりに警報基準に達したと発表した。マイコプラズマ肺炎も流行している中、手洗いや咳エチケットなどの感染対策の強化を呼び掛けている。【渕本稔】
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伝染性紅斑では通常、定点医療機関当たりの報告数が2.0を超えた場合に大きな流行が疑われる「警報レベル」となる。都ではこの基準に加えて、「警報レベルにある保健所の管内人口の合計が、都全体の人口の30%を超えた場合」も都全体の「警報基準」に定めている。
21日時点で、警報レベルにある保健所は31カ所中15カ所。当該保健所管内の人口は都全体の57.75%に達し、警報基準を超えた。
都内264カ所の小児科定点医療機関当たりの報告数は、第46週(11-17日)で、1.93人と都全体でも警報レベルの2.0の値に迫っている。
都の担当者は、感染予防対策として、こまめな手洗いが重要だとし、「幼児が感染した場合に可能な範囲でマスクを着用させることも感染拡大を防ぐのに有効」だと話す。
また伝染性紅斑では、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合に胎児の異常や流産が生じることがまれにあることから、妊娠の可能性がある人はなるべく患者との接触を避けるよう注意を促している。
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