グッドキャリア企業アワード、介護・福祉で2社選出
イノベーション賞を受賞 厚労省
厚生労働省は、従業員の自律的なキャリア形成を支援する取り組みを表彰する「グッドキャリア企業アワード2024」の受賞者を発表した。模範となる取り組みを推進し、成果が認められる企業に贈るイノベーション賞(厚労省人材開発統括官表彰)に、介護福祉事業などを手掛ける「キャレオス」(広島県福山市)と、障害福祉サービスを提供する「就労センター」(愛知県半田市)が選ばれた。【渕本稔】
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キャレオスでは、従業員や組織に対する前向きな挑戦や業務改善などの行動を促す業務改善表彰制度「Cappy!」を人事制度に組み込み、評価制度で加点したり面談時に活用したりするなど、全従業員853人の主体的なキャリア形成につなげている。
就労センターでは、3年後の理想の自分を描き、入社時に提出する「ビジョンシート」や「目標管理シート」に基づき、事業所の管理者と「1 on 1面談」を対面で毎月実施。理想と現状の乖離に対する認識を共有した上で、キャリアプランについて話し合う機会にしている。さらに、コーチング研修や業務アプリを活用して管理者がマネジメントに注力できる仕組みを構築している点も評価された。
グッドキャリア企業アワードは、キャリア形成を支援する重要性の普及・定着を図るため「キャリア支援企業表彰」として12年度にスタートし、16年度に現在の名称に変更した。22年度からは隔年で開催し、これまでに103社を表彰している。
24年度は、キャリア形成支援に関する顕著な成果が認められたとして、仮設工事を中心に建設請負業を展開する「関西鳶」(奈良県磯城郡)や国内のマーケティング活動やソリューション提案を担う「キヤノンマーケティングジャパン」(東京都港区)など5社が大賞(厚労大臣表彰)に輝いた。イノベーション賞を受賞したのは10社で、そのうち医療や介護、障害福祉の分野からはキャレオスと就労センターが選出された。
11月27日には、キャリア形成支援をテーマとするシンポジウムを、表彰式を兼ねて開く。会場参加のほか、ライブ配信の視聴も可能。参加は無料だが、事前申し込みが必要。
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