HPVワクチンの情報提供ページを公開 国がん
キャッチアップ接種の期限迫る
国立がん研究センター(国がん)は13日、子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐワクチンに関する情報提供ページとショート動画を公開した。HPVワクチンを公費で接種できる「キャッチアップ接種」の初回の期限が9月末に迫っているため、公費による接種機会の活用を呼び掛けている。【渕本稔】
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HPVワクチンは2013年4月に定期接種を開始したが、接種後に疼痛などを訴える女性が相次ぎ、国が積極的な勧奨を差し控えた。その後、22年4月に定期接種の積極的勧奨が再開されたものの、国は、この間に接種の機会を逃した1997年4月2日-2008年4月1日生まれの女性を対象に公費で接種できるキャッチアップ接種を実施している。ただ、キャッチアップ接種の実施期間は25年3月までとされている。
国がんが公開した情報提供ページでは、ワクチンは原則3回の接種が必要で、完了までに約6カ月かかると説明。そのため公費での接種を希望する場合は、初回の接種を9月中に行う必要があると注意喚起している。
23年4月からは、2回の接種で済ますことも可能な9価ワクチンも公費対象となったが、こちらも初回から半年程度空ける必要があり、接種完了までに約6カ月かかるとしている。
国がんでは、キャッチアップ接種に関するショート動画も作成。YouTube(ユーチューブ)に公開し、公費での接種を希望する場合は9月中に初回接種を終えるよう呼び掛けている。
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