理事長・院長の想いをスウェーデンハウスがサポート
vol.1 開業のきっかけは住宅展示場
全国で多くの医院・クリニックの建築を手掛ける住宅メーカーのスウェーデンハウス。診察室、待合室から、外観デザインや色、そして植栽などの外構にいたるまで、どれをとっても患者に向き合う院長の想いが映し出された“オンリーワン”の建物ばかりだ。これまでに4万棟を超える戸建住宅建築の経験に裏打ちされた医院・クリニックは、まさに院長の理念を披露する舞台。院長は口をそろえる。「スウェーデンハウスを選んで良かった」。その魅力に迫る企画「院長の想いをスウェーデンハウスがサポート」。vol.1は、呼吸器内科・アレルギー科を標榜する埼玉県さいたま市見沼区の「あおばクリニック」を訪ねた。
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ベージュ系でまとめた外観。軽やかなデザインの手すりが優しく迎える。中に入ると、腰壁にパイン材をふんだんに取り入れた待合室が広がり、床はフローリングが敷き詰められる。戸蒔雅文院長は「幼いころに山や川、海など自然が多い環境で育ったので、木や石などの自然素材があるととても落ち着く」と笑顔を見せる。
スウェーデンハウスを選ぶ原点は、20年以上前にあった。戸蒔院長は1998年から2年間、スウェーデンのイェーテボリ大学医学部呼吸器病学・アレルギー病学講座(Göteborg University, Lung Pharmacology Group)で客員研究員として、スウェーデンで暮らした。「ベンガラ色の外壁に白い窓枠の付いた雰囲気の良い木造の住宅が多くあり、どの住居も二重・三重窓で部屋の中はとても暖かい。この2年間の暮らしでスウェーデンの住宅が好きになった」と語る。
2007年5月に「あおばクリニック」を開業した。年齢は42歳。「開業するには遅いのでは」。周囲からは、こんな声が聞かれたという。スウェーデンから帰国後、東北大学病院の感染症・呼吸器内科で病棟医長を務めていた戸蒔院長は、「開業の考えは当時、あまりなかった」と振り返る。それがどうして-。
仙台市の住宅展示場を訪ねたことだがきっかけだった。「何の気なしに妻と立ち寄ったのですが、そこにスウェーデンハウスのモデルハウスがありました。妻も高校時代にスウェーデンへの留学経験があり、互いに懐かしくなって、自然と足がスウェーデンハウスに向かっていました」。
展示場に入り、スウェーデンの住宅について会話が弾む中、戸蒔院長からふと出た質問が、新たなドラマの始まりとなった。「クリニックの建築もできますか?」。
その後すぐに、スウェーデンハウスから連絡があった。内容はクリニック建築の提案だ。東京本社から仙台に出向くと言われたが、当時、戸蒔院長に開業の意思はなく、せっかくなので話だけは聞いてみるか、というスタンスで担当者を迎えた。
ところが、担当者と話をしているうちにクリニックの情景が浮かぶようになる。不安を抱える患者が、少しでもほっとできる待合室。木で作った温もりのある受付カウンター、患者にストレスがかからない診察室から検査室への動線などなど…。医院建築に詳しい設計担当の提案を受けながら、次々に引き出された部分的なイメージはやがて設計図面に。徐々に建物外観や色、インテリア、植栽など建物全体のかたちが一通りそろってきた。すると、自身の開業についてのイメージが戸蒔院長の頭をもたげた。
実際のところ、2000年代半ばごろまでは開業の意思がそれほどなかった戸蒔院長。だが、大学病院の恩師の異動など自身の環境が変わりつつある中、「そろそろ大学を出てもいいのかなと思いながら、最後の結論をずっと出し切れない状態でした」と当時の気持ちを明かす。そんなころに出会ったスウェーデンハウスの担当者。東京本社から何度も仙台に足を運び、戸蒔院長の想いをくみ取る日が続いた。戸蒔院長は「開業の背中を押してくれたのがスウェーデンハウス。もし出会っていなければ開業の決断は恐らくしませんでした」と話す。
あおばクリニックはさいたま市に開業した。「イメージ通りの建物に仕上がり、高断熱・高気密や木製サッシ3層ガラス窓をはじめとするスウェーデンハウスの建築が作りだす快適な室内環境が、患者さんへの体調配慮にもつながっています」と穏やかな表情を浮かべる。オープンカウンターの受付から、職員は患者の様子を見守る。診察室からレントゲン検査など検査室へスムーズに移動できる効率のよい動線をはじめ「イメージ通り」と誇らしい。
「本当は外観をベンガラ色にしたかったのですが…」。微笑みながら話す戸蒔院長。実際にスウェーデンの住宅にはベンガラ色が多い。スウェーデンに対する思いを表した一言だ。クリニックの外観をベージュ系でまとめた理由を伺うと、「街並みを考え、さすがにベンガラ色は断念しました」。地域に寄り添う診察への想いがにじみ出る。
開業時は、地域住民のかかりつけ医として幅広い診療を考えていた戸蒔院長。「でも今はそう考えていません」ときっぱり。「近隣には皮膚科や循環器科、脳神経内科を専門とするクリニックがあります。私は呼吸器内科の専門医として、近隣の先生方と力を合わせ、地域住民の健康を見守っていきたいです」と、堅実に未来を見据える。
■スウェーデンハウスの医院・医院併用住宅の建築実例はこちら
https://www.swedenhouse.co.jp/voice/?house_type_id%5B0%5D=1
■スウェーデンハウスHP
https://www.swedenhouse.co.jp/
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