栃木県鹿沼市にある上都賀総合病院(一般302床・精神50床)は、県西保健医療圏における唯一の総合病院として、地域の急性期医療の中核を担ってきた。ベッドコントロールや退院支援について工夫を重ねる中、2014年度の診療報酬改定の直後には地域包括ケア病棟(48床)を導入し、平均在院日数の短縮などに効果を上げている。地域との連携を深めながら、いかに在宅に帰せるかが今後の課題だ。【大戸豊】
齋藤由利子・副院長兼看護部長は、以前から転院や在宅復帰をするまで時間がかかるような患者のためにも、退院調整などを進めるための病棟は欠かせないと考えていた。そして、急性期病院としての機能を担うためにも、地域包括ケア病棟の導入を決めたという。
同院では、地域包括ケア病棟を導入する以前から、PFM(ペイシェント・フロー・マネジメント)※を積極的に進めてきた。病院を上げてベッドコントロールや退院支援に取り組み、今年4月には退院支援加算1を取得している。
※患者の入院前に基本情報を収集し、ベッドコントロールや退院支援などのために組織的に活用していく管理手法
(残り1995字 / 全2598字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】